帰蔵司の術師・卓星瀚《たくせいかん》は度々奇妙な夢を見ていた…白髪の男が涙ながらに殺そうとしてくる夢。
任務の帰りに偶然通りかかった街でもまたその夢を見た。
しかし、いつもとは違うのは、目を覚ますと…夢の男・阿汝《あじょ》に寝込みを襲われていたこと！？
最低の出会いではあったが、体を重ねた以上卓星瀚は責任を取ることに。
家へと連れ帰るとなぜか呪いのようなものが二人にかかり、傷つけ合うことも、離れることもできなくなる。
度々見る夢は何なのか、目の前の阿汝は一体何者なのか…阿汝は知っているようだが、決してそれを口にはしない。

時を超えた再会で、二人はすれ違いを解消し、愛を築けるか…。

ただのイケメンを自認していた男子高校生・顧談《グータン》は、ある日道端のイケメン占い師・周爻《ジョウヤオ》に「大凶」の相を見出される。気づいたら高いお金でコインブレスレットを買わされ、詐欺に遭ったと憤る顧談だったが、それから間もなく「人ならざるもの」の襲撃に遭い、魂を抜かれかけてしまう。窮地を救ってくれたのは、あのイケメン占い師だった。自宅に押し掛けてきた神と名乗る狐の子と共に、顧談は「人ならざるもの」の起こす怪事件へと立ち向かいながら、欠けてしまった魂を取り戻す方法を模索する。

謎多き周爻が顧談を気にかける理由とは、そして顧談の正体とは…。

尚清剣派の弟子、沈遺秋《シェンイーチウ》は新弟子を集めるための剣択天談会で封印の塔から逃げ出した邪教の主・厳洛烽《イエンルオフォン》と出会う。一触即発の空気の中、厳洛烽は意外にも親し気な様子で沈遺秋を沈孤《シェングー》と呼んだ。沈孤とは尚清剣派の前当主で三年前に死んだ沈遺秋の双子の兄のこと。しかし沈遺秋は兄の死以前の記憶を失くしており、沈孤のことを覚えていない。

兄の死の真相は？善と悪は両立できるのか？厳洛烽に付きまとわれ、沈遺秋の運命が動き始める…。