レビュー一覧

久米田先生の、斜に構えているようで、講談社漫画賞を取ったときにうっかり漏らした本音が好きです。「自分なんてゴミ虫はとれても来来世くらいだと思ってました」←来来世までも漫画家やってくれるんだなあ…っていう久米田の純情。　久米田さんがディスったり自虐ネタしても厭な感じにならないのはこの純情が垣間見えるからなんですよねえ。　　巻頭と巻末の謎が解き明かされるのも楽しみ。巻頭で真面目なトーンで導入し、中に入り込んでしまえば小ネタにクスクスしながらまた、巻末で物語の語り部がトーンを戻してくる。　久米田先生の楽しみ方は、アンテナのはり方が素晴らしいこと、中身、途中のみっちり書いた紙ブログ、そしてサブタイトルです。自分の最大の楽しみはサブタイトルですね。

また怪しい伏線を張って来てる匂いがプンプンしますねこのタイトルが想像力を掻き立てますよねかくしごと 描く仕事 隠し子とこれからに期待です

久米田節が冴え渡る。某漫画や漫画家さんをほんのりディスったり裏事情を自分を卑下しながら見せたりと漫画が久米田節が好きな人にはたまらない作品となっています。

試し読みのつもりが・・ついつい！過去と現在を往き来した描写の際いろんな事を、考えてしまいます。

過去に数十巻続く連載やアニメ化の経歴がある作者だからこそ描ける作品。漫画家漫画が好きな人には是非ともオススメしたい！反面、あまり色々な漫画を読んでない人はピンとこないかもしれない。作者の過去作品、漫画家漫画、メタが好きな人は楽しめると思います！

けっこういろいろと仕込んでくるので、どきどきです。いくつかの台詞にもうやられちゃってますが、これからもやられることでしょう。

久米田先生の自虐からの〜なんていうんですかね.カッコ付けなとこって言うのかな..？が、好きなのでハマります！面白いです！怪しげな伏線とカラーページあります。間の小ネタもおすすめです。娘ちゃんが可愛いくて！お父さんっ素敵です。

どんな終わり方をするのかがすごく気になっていました。素敵な終わり方でした。毎話、大人のシニカルな部分が親子の交流で中和され、ホッとする感じで読みやすくなっています。学生時代は「改造」の破滅的な終わり方が好きでしたが、年頃の娘をもつ親となった今では、この作品の中に沁みる部分があります。

自分も作品を作って世に出す職業なので、このお父さんの職業を隠したい気持ちは凄くよく解ります。下ネタが絡む作品じゃなくても隠したいので、下ネタ系の漫画家なら尚更隠したいですよね。でも、家族に隠すのはさすがに難しいので、いつまで娘に隠せるんだろうなと思って読んでいます。この娘なら、バレても普通に受け入れてくれそうな気もしますが…。

独特の絵と空気感が、いい感じにストーリーを支えてる感じがします。好き嫌い別れそうな気もするけど。