レビュー一覧

「寂しいとはお前がおしえた」人と、人の外にいるもの。切なく愛おしくそれでいて洒脱試し読みで読み終わって速攻グレードアップしました。

絵の存在感がすごいです。トーンをほとんど使っていない。ベタとラインだけでこの立体感は何！　話の内容はわかりやすい起承転結はありません。寓意的でわかりにくく、難解。だけど、好きな人はとても好きな世界です。

表紙の絵に惹かれて試し読みしてみて、『おお、探していたのはこういう本だ!』大袈裟出なく本当にこういう話を読みたかったので嬉しいことこの上なし。出てくる物の怪たちが皆、おかしくて哀しい、愛おしい。絵が独特でクセがありますが、昔話や怪異譚がお好きな方なら是非。聊斎志異みたいな話です。

かなり独特の雰囲気です。昔話や逸話をベースにした不思議物語。悲しいのもあれば笑えるものもあり。でも、苦しいものが多いかな。

背景がなく人物で充分魅せる画風。笑いもなく淡々とした物語の雰囲気が嫌いではない。が、ものすごく読みたいほどでもない。画集のようだ。

短編なのですが、どれもすっきりとは終わりません。絵もセリフも雰囲気があり、短いけれど読んだ気持ちになります。

不思議な世界観…。嵌まるとその世界から抜けられなくなりそうな話ばかりでした。

怪奇幻想時代物語といえば良いのかな。ホラーというのではなくて。最後のイラスト余計。余韻が失せた

地味ですが雰囲気があって画が上手いなぁ。短編集ですが読み応えがあり、この作者の長編も読んでみたくなりました。こういう、ネットじゃなければ出会えなかった作家を知るのもRenta!のお蔭、有難いです。

面白かった。ホラーとして読んでも良いと思います。