レビュー一覧

過去があるからこその受けの気持ちを知っている最高の攻めなんだなぁ、と感動しました。花田は自分に身体を預けてくれるから、大事にしてるんだなぁと。酷いことをされたのにおじさんの言いつけを守ってるところに、刺青だけでなく過去を受け入れて生きている蝶野の生き方が伝わってきて心に響きました。私は重いテーマが大好物なので、性癖に刺さりまくりで最高でした。登場人物の死んだようなのに色気のある目は、akabeko先生いつもさすがです。このページ数でも内容がずっしりかつ違和感のないまとめ方なので、単行本をお持ちの方にも是非おすすめします！

蝶野さん、ヘビーな過去があるのだろうとは想定していたけれど、♀にされたのは大人になってからの話なのかと思っていた。未成年のうちからこれはさすがに辛いなぁ。いわば性的虐待だものね。ここからよくタチに戻れたなぁと、ある意味感心。読んでいて楽しい話ではないけれど、蝶野さんを知るには大事な挿話。この養父は後で戻ってくるんじゃないかと今から心配。

蝶野の過去が重いものってなんとなく分かってたけど、先に花田のとの事を知ってたから、「あぁ、これから花田と出会うんだよな」って思ったら安心して読めた

蝶野先輩の逆らえなかった相手との話ですね。コミックス一巻分くらい長めにしてもよかったかも？ この話を読む前と後では、このシリーズの読後感が変わってきます。花田では先輩の傷を癒すには役不足のような気がしなくもない…。

蝶野さんの過去編。内容紹介から予想はしてましたが、いわゆる内縁の夫からの束縛やら虐待なので、苦手な方は注意。一瞬躊躇したものの、蝶と花シリーズが大好きなので、読まずに居られなかった…蝶野さんには、これからも花田と幸せでいて欲しいです。

内容は良かったのですが、シリーズものの順番や他の作品が探しづらくて、星を減らしました。作家さまは悪くないのにごめんなさい。

暗く閉塞感のある過去ではありますが、おじさんは一片を愛していたんだろうし、一片もおじさんを必要としていたんだろうし‥‥。摘発をきっかけに一片を自由にしてあげたおじさんには父性愛も感じますし、ドＭだけど、明るくおバカっぽい花田と幸せになって欲しいです。

重い過去編ですが，これがないと『蝶と花』シリーズが腑抜けてしまうというか，「仏作って魂入れず」になってしまいます。雲井のしたことは酷く許されないことですが，壊れていく人間の弱さを無情に描いていると思う。遺影をみて「ようやく一片を…」ていうセリフの後には何が続いたんでしょうね。何かを「支配している」と思いながらも，実は何かに「支配されている」　そこから自分ではなかなか切り離せない弱さが，雲井にも蝶野にも垣間見えて痛々しい。雲井は蝶野母にずっと囚われていたのだと思うと，親子になれなかった運命に切なさが募ります。大切な人を想う，その意味を知るいい親子になれただろうに…　最後に捨てて「選択の自由」を与えたことが，蝶野と蝶野母へのせめてもの償いだったのでは，と思いました。酷いおじさんかもしれないけど，日々の生活の中で愛することも教えてもらっていたんじゃないかな。でないと，花田のこと，あんな風に愛せないでしょう?

重くてちょっと苦手なお話でした。あの蝶野が子供だったとはいえ、従順でそんなに嫌がるでも無くおじさんの側にいたんだなと。もう少し受けの花田に優しくしてあげて幸せになって欲しいです。

蝶野の過去が明らかに！凄い人生歩んでますが、ＤＶ被害者で将来ドＳになれるのか疑問。