レビュー一覧

小説の方でも面白かったので漫画も楽しみでした。登場人物たちの幸せそうな顔が良かったし、料理も美味しそうなものばかりでした。

ほのぼのして、癒されます。日本食の良さを再認識しますよ。

最近異世界物にはまっているので、気になって一巻だけ試しで読んでみよう軽い気持ちでポチッとしたら面白くて一気に読んでしまいました。１話完結で読みやすいながら、登場人物は連鎖するように次々と出てきます。が、どの登場人物も個性的で、あーあん時の人か!!って大体わかります。描き分け素晴らしいです。また、食べてる料理も食べてる人の顔も美味しそうでお腹がすいてきます。色々と事件もあり、ちゃんと山場があって楽しんで読めるし、美味しい料理でみんなが幸せになるのはいいですね。

異世界＋居酒屋というなんともミスマッチな組み合わせなのに、行き着く異世界が中世ヨーロッパのような雰囲気でモンスターや精霊が登場しないタイプだからか、ちゃんと上手いこといいとこ取りされてる。"異世界に通じる勝手口"のお陰で現世との行き来も自由だし、強力なお狐様に守られてるしでファンタジー要素はしっかりありつつ、居酒屋っていうワードと落ち着いた雰囲気の大将がそのファンタジーさを掻き消していて、「グルメ漫画？…いえ、異世界グルメ漫画でしたね。」そう再確認するくらいには馴染んでる。昨今の数ある異世界ものの中でも群を抜いて設定がしっかりしているし、人物も料理の絵も綺麗で料理の数だけお話が生まれてきそうな程、無理がなくて読みやすい。

日本の居酒屋と繋がった中世ヨーロッパ風の異世界で、料理を通して紡がれる人情物語です。グルメ漫画になりますが、この話で料理は技術を競うものや知識を語るものではなく、人が新しく歩みを進めるきっかけになったり、人を情で結ぶ鍵として作用しています。１話完結で読みやすいですが、幾つかのエピソードが絡み合って物語が動く事もあるので、継続して読む面白さも有ります。作中の舞台となる帝国のモデルはドイツですね。じゃが芋＝カルトッフェル、玉葱＝ツヴィーベル、南瓜＝キュルビス、林檎＝アプフェル、ソーセージ＝ヴルスト、ハム＝シンケン、パン＝ブロート、チーズ＝ケーゼと呼び、ビールをエール／ラガー／ピルスナーと種別して「プロージット」の掛け声で乾杯しています。都市アイテーリアは、古都という点でドレスデンか、水運都市という点でハンブルク、城郭都市でもあるのでローテンブルク辺りをモデルとしているのではないでしょうか。巻数が進むと常連客の交流も増え、各々の事業も転機を迎えたり、思わぬ人物が従業員の一員に加わったりと、より賑やかになりキャラクター達の成長も読んでて嬉しくなります。また近隣諸国との往来もストーリーの根幹に関わってくるので、物語の奥深さも拡がっていきます。食文化が豊富な東王国：オイリアの人は、揚げ物をフリット、ケーキをガトーとフランス語で言っていますし、教会の中心があるとされる聖王国：ルプシアはイタリア、海を渡った別の文化圏だという連合王国：ケルティアはイギリスがモデルだと思われます。異世界と繋がるという所こそファンタジーですが、魔法が事を成す世界ではなく、主役はあくまで人と展開が現実的です。困難を打開するのに必要なのは自分自身の心構え、最終的に人間関係を好転させるのは他者への思いやり。そういった事をそっと思い出させてくれる暖かみのある作品です。

異世界もの特有の、世界観を理解しなければならない説明がほとんど要らないのが珍しいと思います。（舞台上の）西洋の人すべてに和食が合うわけではないとは思いつつ、ご飯が美味しいと感じられるということは、心が豊かであるとつくづく思いました。基本は一話完結だが、どこかで何かがつながっているという世界全体の繋がりがみえて面白いです。所々でイラッとすることもあったけど、全体としてはご飯を通して世界になじんでいくので読みやすくて面白いです。

アイテーリアの生活水準は、何百年前のヨーロッパかな?　そりゃ、そんな時代の人が現代の食べ物食べたら、美味しいし、珍しいでしょうよ。580ポイントもするのなら、もっと奥行きのある話を読みたい

この作品の善さは、気持ちよく愛読できる点を挙げたい。絵もきれいだし、ストーリーもホッコリと安心して読み進めることができる。話しに出てくる料理が、何よりおいしそうで、触発され実際に我が家の食卓に上ることさえもある。私的には異世界物語の中でも、一押しの作品で、外せない永く続いてほしい物語の一つと言える。

面白くて一気に読んでしまいました。料理も美味しそうに描かれている上に、話も一話一話で締めているけれど、繋がって進んでるところも良かった。絵も丁寧でごちゃついてなくて良かったです。

文句なしに★5です。登場人物の豊かな顔ぶれや料理のおいしそうな感じ、一人ひとりのストーリーなど読み応えあると思います。ご都合主義と言われればそうかもしれませんが、漫画ですもの。やはり夢みたいな話もほしいです。これは異世界につながってしまった居酒屋が、現在の日本の料理をふるまってみんなの気持ちをつなげる素敵なお話だと思います。580ポイントなら丁度よい内容ではないかと私は思います。これからの居酒屋のぶは、一体どうなっていくのか。それを楽しみに次巻を待っております。