レビュー一覧

ハーレークインのお得意ストーリーです。ビジネスで成功しているのに肝心な気持ちがわからないっていうか見えないふりをしってるっというおバカさんのお話。

親友で、仕事仲間で、セフレな関係。私的にはあり得ない関係ですが、ＨＱてっぱんストーリーですよね。で、お互いに割り切った関係だと思っているのは、ヒーローだけ。ヒロインが去っていって、やっと自分の気持ちに気づくパターン。でも、ヒーローが去っていったヒロインを想って、泣くシーンはあまりないかも。流産したのに、明るく振舞って、ヒーローの元を去るヒロインの健気さに、ホロっとしちゃいました。

小越先生の作品でしたので読みました。大人の関係なヒーロー&ヒロインですが、惹かれあってのこと。セフレと言えど友人関係以上の愛情、思いやりを初めから感じられるので嫌な感じは受けません。相手への本当の気持ちに気付く時間差がリアルでした。

ヒロインは、元夫が結婚中に他の女性と恋仲＆妊娠で離婚し愛情に傷ついている。ヒーローは、母親に捨てられた（捨てた）トラウマで愛情を信じられない。そんな二人が親友でセフレになったのですが、いつの間にかにヒーローに恋心を持つヒロイン。ヒロインに度々「友情はいいな」と言うヒーロー。避妊に失敗し、ヒロインが妊娠。ヒーローは喜び「愛のない結婚」を提案します。「愛のない」に引っかかりながらも、結婚を承諾するヒロインでしたが、流産してしまいます。次の日ヒロインは「気丈に明るくふるまい、ヒーローへの愛、結婚をしないこと、セフレと親友をやめること」を伝えヒーローの家を出ていきます。母親のトラウマで何も告げられず立ったままのヒーロー。タクシーでこらいきれず「赤ちゃんごめんね・・・さよならヒーロー」と涙するヒロインには、涙なくては語れません。いなくなってからヒロインの大切さに気が付くヒーロー。まさかヒーローが泣くとは。ヘタレヒーローの告白が素敵です。そして、ヒーロー子供の方がよっぽどしっかりしてます（笑）最後に、ヒーロー母は幸せだったのかな。厳しい環境でも５歳まで自分の手でヒーローを育て、5歳からは環境を憂慮して施設に預けながら１か月に一度ヒーローに会いに来てくれた。それは母親の状況が変わっても、ヒーローが12歳になるまで続いた・・・ヒーロー母の行動はヒーローの心を石にしてしまったけれど、ヒーロー母は「ヒーローの事を愛していた」と思いたいな。願望だけど、親子共に愛情に不器用だったと、思いたいな。

子越先生とルーシーモンローの最強タッグ。面白くないわけなし。でもヒロインと寝といてそのベッドで、いつか女性と結婚して子供を持ちたいってところはないわーと思いました。ヒーローが自分の馬鹿さ加減にやっと気づいて(この馬鹿さ加減、なんか既視感が、、、あっ、「愛と憎しみのギリシャ」のセバスチャンとその弟だ！)ヒロインと愛を確かめあってるのが、夕日に染まるパルテノン神殿前。題名の意味が分かります。壮大な結末が素晴らしい！

シリーズ第2弾はシリーズ1のヒーローの親友がヒーローです。穏やかで鉄壁の笑顔をもつ女性不信のヒーローが男女の友情と愛情をごっちゃにしてるからややこしい。最後には愛情だと認めるのですが、それまでヒロインが可哀想だったのでハッピーエンドでよかったです。シリーズ1の2人も出てきてこちらはうまく夫婦として続いていてよかったです。

仕事仲間で、親友で、セフレだった人との子供を妊娠して、それじゃ結婚しようとしたら流産して、、。そしたらどうする？って話で。ヒーローが自分の気持ちに気づいて、置いてかれるだけじゃなく自分で行動を起こしてよかった。心の石を砕く事が出来て。

男女に友情は成立するのか…という話以前にセフレかーい。男には理想の関係でしょうね。ヒロインは前の結婚で傷ついていながらも悪い関係ではなかったようで、愛し愛されることを知ってた。そこがヒーローと大きく違ってたんですね。ヒーローがヘタレでイラッとしましたが、最後の告白が良かったのでまあいいか。前作の二人も結構絡んでくれるので面白かったです。

１作目の「今だけはこのままで」のヒーローの親友が今作ヒーローです。ヒロインは大人の女性でヒーローに愛情を持ちつつもそれを隠して気楽な関係を装っています。それに比べればヒーローは辛い幼少期だったとはいえ、お子様です。都合のいいようにヒロインと付き合い、大切なものに気づきません。ラストはヒーロー、もっと翻弄されても良かったかも。

仕事仲間で親友でセフレ。ハーレクインありがちなストーリー。子供のころに母親から捨てられたヒーロー、愛情を信じられない大人に。友人のアシストがよかったです。