レビュー一覧

お母様すごいですね。実話ですよね？このお母様のもとで、育ったのに普通に汚ないとか不潔とか感じられる感性が育まれたことは感心します。しかし作者さんも自殺部屋に住めてることはすごいですね。

身内の汚屋敷に日々途方に暮れていたので、一気に読んでしまいました。捨てるなの嵐など、頷けることが山ほど。

きっとこの作者さんや作者さんの弟さんには、計り知れない苦労があったんだろうなと思いました。苦労した点などが明示されつつも、それらに作者さんが立ち向かっていくといったスタンスだったので、苦労話を読まされているという感覚にならずに読んでいくことができました。汚いもの・部屋を想像するだけでもキツイという人は読まないほうがいいかもしれません。

ここのところ多い、整理整頓ものや、独居老人の親への生前整理本とは一線を画します。作者のお母さまは、いわゆるADHDなどの発達障害のみならず、双極性障害などの精神疾患を併発しているタイプと見受けられ、住居が雑然としている、不衛生である以上に、同居していた家族への圧迫が半端なく、作者及び弟さんは子供のころ、今でいう虐待に相当するようなネグレクトを受けています。自分のトラウマ克服のために、母親の住居を整理解体（コンプリートはしてないですが）するんですが、私には結構くるものがありました。少し自身の親子関係に似ているので。レビュー欄にもちらほらそういう人がいて、深くうなずくしかないのですが、大半は「信じられない」「子供がかわいそう」という感想で、逆にほっとしました。幼少時代の家庭の体験が深い傷になっていることがマジョリティだと悲しいですから。あと、汚屋敷ではなくても、高齢者のものが捨てられない問題、これは多くの方が体験すると思います。特に書類・紙類。年をとると覚えてられなくて、とりあえずとっておく、て、感じになるんでしょうね。

友人が片付けられない人で、発達の問題もあるのかなってレベルなんだけど、その母親がまさに『片付けたくない人』で、ご実家は本当にこんな感じで…まぁ、とてもリアル汚屋敷なお話だなーと。その母親自身も、描かれてる雰囲気が同じなんですよね…気分で発言が変わるし、機嫌も秒で変わるし、突然スイッチを押されたように怒り狂うところとか(^_^;)なんか、こう、共通点があるんですかね…

作者様 お疲れ様です！！！私の実家でも液化した野菜、虫の炊き込みご飯、用途不明のサランラップの芯コレクション、ゴミ袋からのゴミのほじくり返し、カビ生えたナッツ食わせてアレルギー、壊れたビデオデッキ4台…などなど。。。あんなに闘っていたのに、この本を読んで初めて母が強迫観念から捨てられないのだと知りました。なんだかスッキリしました！来たるファイナル・ウォーに立ち向かう勇気が持てました。お互い頑張りましょうね！

作者の奮闘ぶりが泣けます。汚部屋ものは他にも読んでいますが、この本は部屋だけの問題ではなく片付けられない親子のしがらみというものを強く感じました。いつか全てが片付いて作者さんが心穏やかに過ごせるようになりますように。

こいつはなんとも強烈な作品です。とんでもない母親を持つにも拘わらず、まともに育って良かったですが、それ故に気の毒な話が描かれます。とは言え、作者の技量が勝れており、悲惨な生活が笑える作品に昇華されています。

理解できない。なぜ掃除しないで生きていけるのか？病気しないのか？不潔な人の気持ちが分からない。つーか気持ちを分かりたくない。つーか分からなくていいや

大変でしたね。子どもは親を選べない。私の母もこれほどではないですが片付けが苦手で、私も片付けが苦手です。片付け方が分からないんですよね。作者はえらいです。