レビュー一覧

へっぽこ騎士見習いのリュトと優れた武人でありながら魔術師を目指す変わり者の王子セフィラス。理屈っぽくて神経質VS脳筋の単純アホの子という凸凹コンビですが、二人のやりとりが何とも楽しい。魔術は理論じゃなくて気合いだというリュトが「一二三、ダーッ！」と叫んだり「…っス」とチャラい今時の若者言葉で喋ったり。（終盤近くの宮中で女性たちが二人の噂話で思いっきり腐女子トークをしていたのも笑えました。それな）そんなないものねだりの二人が、お互いに武術と魔術を教えあいながら少しずつ近づいていく、そしてアホだったリュトが色々なことを深く考えるようになりだんだん成長していく姿が微笑ましい。そんな二人を支え時には焚きつけるブタ栗鼠たちも良いキャラクターでした。（とってもカワイイのに中年男性の声…笑）北沢さんの少女漫画っぽい可愛らしいイラストもイメージピッタリ。コミカルファンタジーですがリュトがセフィラスへの忠誠を誓って騎士の叙任を受けるシーンはちょっとホロリとしました。願わくばもうちょっとラブラブが見たかったかな。

ギブ アンド テイクが上手く合致して、命の危機も乗り切って、さらに恋愛もの上手くいってよかった。

好きな作家の先生の作品だったのと、内容が面白そうだったので読んでみました。主人公は代々騎士を輩出する名門の家柄なのに、剣術の才能はまったくなく、しかし、気合と魔術には長けている末っ子のリュトくん。騎士の推薦状が欲しいために隠居している王子セフィラスのもとへ。この王子が小さいころから命を狙われたりしているので抜群の剣術の腕がありそれで今日まで自分の身を守ってきましたが、主人公とは反対で魔術を扱いたいのに、才能がないと思われています。それぞれが自分の長所を相手に教えることにより、一緒にしばらく暮らすことに。主人公は魔術の学校に行っていないので、柔軟な発想ができ、剣術を教わることでそれぞれが自分にあった方法で、練習していくことで上達していきます。そんな中セフィラスに、王制を揺るがす反王制の者たちが襲ってきます。二人とブタ栗鼠の二匹が力を合わせて踏ん張ります。そこへリュトくんの身内が王様の名を受けて助けに来てくれます。ここから二人はブタ栗鼠とともに王様の為に活躍をします。身内が剣術を輩出する家柄だったので騎士に固執していましたが事件を経ていろいろ学んだ主人公。大変な困難があったにもかかわらず、明るい主人公とその家族だったので、話も楽しく読ませていただきました。

受けのリュトは剣術を、攻めのセフィラスは魔術を、交換条件を出してお互いが欲しているものを教わり合い、次第に惹かれ合っていきます。セフィラスのお家騒動も勃発しハラハラドキドキの展開で、ブタ栗鼠も可愛くて面白かったです。

ＢＬと言うよりライトノベルな感じで読んじゃいました。でもテンポ良く進んでいくので読みやすくていいです。キャラがある意味素直なんで厭味な印象も受けないし。

ちょっとふざけた題名なので笑いを貰うのだけだろうと思って読み始めたのですが、ストーリーが面白く、期待してなかった分非常に良い買い物をしたと、大満足です。BLというよりライトノベルとしてとても良くできたお話でした。導入部のくすっと笑えるとことか、ドキドキハラハラの盛り上がりとか。特に１冊でちゃんとまとまって話が終わってるのが良かったわ。最近のライトノベルって、大抵、不必要に長いんだもの。全然ライトでないしお財布が疲れる・・・。あと、ブタ栗鼠、とてもかわいかったです。この話をコミック化したら、この2匹だけでヒット間違いなしだと思いました。

面白かったです!　リュト君のお馬鹿さ加減と、裏の無い素直な可愛さに参りました。特に会話のテンポの良さが笑いを誘って、読んでいて楽しかったです。陰謀とか御家騒動とか、筋書きはイマイチ粗い印象でしたが、生真面目な王子様や可愛い脇役のペット、愉快な家族とか…登場人物の会話がとても生き生きと感じられました。

北沢先生の挿し絵も良かったし、安定の小中先生の話。ポチって良かったです。ただ、もう少し二人のイチャイチャラブラブが読みたかったです。

作者様買いです。間違いなしですね！ぶた栗鼠に萌えました。イラストも綺麗でヒーローが特に素敵でした。オススメです。

お互いに高め合っていけるカップルって良いなぁ。城に攻め入られて立ち向かうシーンは格好良かった！エッチシーンは少なめですが、ほのぼの系で好きです☆