レビュー一覧

その細くか弱き体にクニの命運を一身に背負い、神託を受け政を司るために人ならざるものへと変わり、神の妻、卑弥呼となった美しいシキ。幼き頃よりシキのことを一途に想い続け、女人しか仕えることの出来ない卑弥呼のもとへ赴き、命がけで侍従となり影に日向に支える、美丈夫なヤマト。1800年も前の弥生時代を舞台に壮大に繰り広げられるヒストリカルＢＬを歌い上げるには短すぎましたかね？こちら単話の１巻を読んで纏まり待ちしていました(^o^)初読みの作家さんですが絵が美しい！！ただ綺麗なだけじゃなくて作画がとても丁寧で、巻末の参考文献だけでも凄い数で、努力のあとが伺える作品でしたね(￣ー￣)ｂｸﾞｯ!邪馬台国や卑弥呼については諸説ありなので（今作は九州説かな？）時代考証に関しては特に何も言うことはないのですが、惜しむらくはストーリーがダイジェスト版になっちゃってることかなー(｡･_･｡)まあね、ページ数の関係で仕方ないのでしょうが、歴史的エピソードを追うあまり、２人の心情描写までダイジェスト化してるのが勿体ないかな。切なく胸がギュッてなったかな？と思ったら、それに浸る間もなく次のエピソードに移るからどうしても淡々と読み終えてしまった。ＢＬで歴史物って、江○備先生の私説三○志とか、山岸○子先生の日出処○天子とかを思い出しますが（アラフィフなんで例えが古くてスミマセン）やっぱりもっと長いんですよね。歴史物って丁寧に追えば追うほど長くなるから。なんちゃって歴史物っていう作品ならそこまで言わないのですが…。あと、ＢＬに限らず名作と言われている歴史物は、特に歴史好きじゃない人でも歴史オタクにしてしまう力があるんですよ。その時代限定ですけど（笑）ベルばら読んで影響を受けた人は、フランス革命のところだけやたらにテストの点が良かったり（笑）うちの子たちは金カムに影響受けたみたいで、北海道に行ってウポポイ見たい！！って言ってます。で、歴史漫画としての観点からは今作を読んで私が、卑弥呼のことをもっと知りたい！！ってなってたら星５付けたんですが、そこまでの誘引力はなかったかな。いや私が思わなかっただけかも知れない（笑）全体としては、ＢＬとして読むには心情描写が物足りず、歴史物として読むには短すぎた印象です。星４は、卑弥呼を男性設定とした作家さんのチャレンジ精神と、丁寧な作画に捧げます(^o^)

☆3.5 はぁ…惜しい。史上の卑弥呼伝をベースに、ムラ長となるべきヤマト×人身御供となる赤眼のシキという、運命に翻弄されるふたりを描いたお話。着眼点は素晴らしいし、設定・背景ともによく考えられています。陰陽師がそうであるように、巫女の神秘性に空読みと星読みの科学的知見も交えた物語は、途中までホント面白かったのに…終盤に漂うふわふわ感。俗な言い方をすると｢仕事か恋愛か｣で葛藤する話なので、｢秘巫女｣の在り方にもっと迫らないと、これまでの苦悩も練った背景も一気に軽くなってしまう。ラスト頁の存在がふたりの決断をさらに骨抜きに。この世界観をもっと追求して欲しかったなぁ…いろいろ勿体ない。

表紙買い。サンプルで期待したより内容が浅かった。。。先代卑弥呼とかシキが選ばれた儀式についてといった設定はよく出来てるし、虹の約束とか希望の持てるラストとか、良いとこいっぱいあるんですけどね。上下巻にして使節団が帰ってくるまでのふたりそれぞれを描いてくれたら物語に厚みが出て、最後に結ばれるとこがもっとバーンと弾けたんじゃないかと思うと惜しい。ヤマトの全身刺青がかっこいいんで、あのときは全部脱いで欲しかったなあ。シキは表紙が一番美人です。だんだん男らしさが失われて女の顔になってるのも残念。

連載追ってましたが、あ〜もう大好きです！圧倒的画力でとても美しく引き込まれました。邪馬台国の卑弥呼を題材にしたBLが読めるなんて新鮮でした。参考文献の多さと人物設定がしっかりしていて作者さまの熱意を感じました。登場人物たちが力強くこの時代を生きていたことを伺わせる内容でした。神の信託よりも信じること、人間としてヤマトと生きることを選択したシキが本当に美しくて、ヤマトの力強い目がかっこよくて何度も繰り返し読みたいです。修正が真っ白すぎてわからないのが残念でした。

絵は大好きなのですが…。正直、このスケールのお話を描くには1巻で終わらせるのは無理かと。前作のグレープフルーツムーンは傑作だと思います。今回の物語のスジやキャラクターは魅力的なのですが、色々ご事情があるのかな？とにかく話のスケールと巻数が合っていないことが勿体無いと思いました。

画力の高さとストーリーで、引き込まれました。どの話も良かったのですが、オマケ話がお気に入り。

邪馬台国はとても興味をそそられました。時代設定も上手くストーリーに反映していたと思います。が、もう一押しという感じです。シキの卑弥呼としての力に神秘的な要素が足りないのか、シキとヤマトの繋がりに絶対的なモノが足りないのか、明確にはわかりません。ただ、古代史ＢＬは斬新で良かったなと思います。

めちゃくちゃ面白かったです！ 続編はないんですかね？ その後のクニの事とか読みたいです！

エピソードや作画でしっかりとした時代物であることが見て取れ、世界観が好きです。卑弥呼が男の子とは、何てチャレンジングなんでしょうか！絵もとても綺麗で好きです。ただ、ストーリーは時間がサクサクと飛んでしまい、二人の心情に寄り添う間もなく進んでしまった印象でした。すごくもったいないように感じます。もっとこの世界観に浸りたかったし、もっとお互いに焦がれまくってるところを見たかったです。

設定はすごく素敵だし絵も綺麗で読みやすいのですが、設定を生かしきれていない気がします。中途半端に風呂敷を広げて、そのまま広げっぱなし…な印象です。何一つ深掘りできていないので、感情移入もしづらい。一巻にまとめるには壮大すぎる設定なのかもと思うのですが、はじめから一巻に決まっていたならどこかに絞って掘り下げる…等しないと、読者は置いてけぼりになってしまうと思います。好みの問題とかではなく、何だか色々勿体ないなーという感想です。