レビュー一覧

もはやお腹いっぱい感がある異世界転生ものですが、自動販売機に転生という時点で他に類を見ない独創性。ポイントを消費して色々と便利な能力を獲得するというのはなろうらしい展開ですが、あくまで自動販売機にできることしかできないうえに、自動販売機だから動けない、(定型文以外)喋れないという高難度の縛りが、典型的ななろう無双展開にならないのも好感触。漫画家さんの画力も高くて、今のところケチをつけられるところが見当たりませんね。

自動販売機？迷宮？ってどうなの？と最初思いましたが、なかなかどうして設定の行き届いた作品でした。

異世界転生のお話は好きでよく読んでいますが、この作品は知りませんでした。TVアニメを見て始めは「自販機をかばって死ぬって…アホかっ！」と思いましたが気になって読んでみました。まだ１巻しか読んでいませんが、他の異世界転生話とは違う独特な設定、登場人物達も個性的だし、自販機にこれから何が登場するのかも気になるし、これからの展開がとても楽しみです。

自販機は特定の言葉しか喋れない。自販機は動けない。自販機で販売したことのあるものしか販売できない。(自販機マニアだから売っていた事があれば買ったことはある。)正直、かなり大きな制約。でも、それだけの条件さえ満たせば、出来ることは色々ある。もう見なくなったコンドーム自販機、もう見なくなったビニ本自販機。でもそうしたものさえ、問題解決に活用できてしまうというこの発想が凄い。最新の情報だと確か少し違うはずだけれども、昔だとポルノって何故存在を許されるのか、という説明理由ってこれだったよね、というのを思い起こしてくれる面もある。正直、1人自販機のマニアか(ど冷えもんレベルの高レベル自販機の)開発元をスタッフに入れた方が良いくらいの面白さ。「伝えようとしている」ということの凄さを改めて感じる。この作品の裏テーマとも言える、限られた手段によるコミュニケーションは参考になる。自販機は日本のようなある程度の治安を見込めるところにしか置かれない。だからこそ自販機は確か水を販売した古代エジプト発祥でも、日本で大きく発展した。その意味では日本だからこそ出てくる作品と言えよう。

アットホーム自販機コミュニケーションストーリーです。自販機は日本人には無くてはならないものです。改めて自販機の偉大さを認識させられました。意志を持った自販機、早くできないかなー。

自販機に転生とは、またぶっ飛んだ発想で面白いです。カップ麺の自販も懐かしいですね。食べたくなりました笑

現代日本の品を異世界に持ち込む話はよくある。無機物への転生もそこそこある。でもその2つを組み合わせた「自販機に転生」はかなりぶっ飛んでて斬新。主人公が動けないゆえにありがちなチートにならず、知恵と工夫で切り抜けていく感じが面白い。

自動販売機への転生！まともにコミュニュケーション取れずもどかしいと想像してました。出会いがそれを越えて物語が進んで行くというお話です。こんな頼りにされる自販機になりたい。続きをお願いします。

お気に入りのファンタジー作品です。　以前小説版が出ていて発想もユニークだし楽しみにしていたのに、WEB版の半分もいかないうちに出版を打ち切られたようでとても残念です。　・・・とガッカリしていたら今度はコミック版が出たのでまた楽しみができました。　なお、イラストのヒロイン（？）の服装が肌が見えすぎて防御力が低そうなのが不満です。布の無いところまで防御できるマジック系の装備をできるほど高ランク＝お金持ちのキャラではないので普通に長袖長ズボンかロングブーツにして欲しかったです。　作中で世界中の色々な自動販売機を紹介されていますが、作品が出て以後も現実にもっとすごい販売機が作られているのだろうなと夢が膨らみます。

　原作が大好きでした。コミックになったのが本当にうれしいです。原作がきれいに完結しているので、このコミックも最後まで続いてくれればいいなと思っています。ネタバレになりますが、後半で登場してくるパチンコ玉の自販機（貸玉機）の場面などは、昭和生まれの私にとって本当に楽しみです。なつかしさで泣くかもしれません。是非是非、最後まで続けて下さい、お願いします。