レビュー一覧

久しぶりの再読ですが、優しい作品ばかりの作者さんのルーツなんだなぁとしみじみ思います。登場人物がみんないい子で、目立つ子も目立たない子も、素直な子もそうじゃない子もみんなキラキラ輝いているように見えます。多分作者さんが優しい目でよく観察した結果なんじゃないかな。散りばめられた抽象的な言葉が本質を描き出す感じです。どのお話も友情のその先だったり人間愛の延長だったり恋でも淡いものだったりと、静かに沁みるお話。色っぽいものは期待しないで。

先に読んだ「the way I am」も「俺は性格が悪い」も「川果町よろず奇縁譚」も、既製のストーリーのはるか斜めを行く展開。本作はオムニバス仕立て。ところどころ登場人物の見分けがつかなくなるのがちょっと辛い。絵も、お上手とは言い難い。でも、日々繰り返される当たり前の会話の中に、ヒリヒリする痛みをさりげなく溶け込ませる手腕が、残念な部分をすっかりカバーしてくれる。私は大好きです。ほのぼの系、日常系BLを好む方に特にお勧めの1冊。

作家さん買いしました。唐突に始まった感もあって少しわかりにくいところがありました。可愛らしい絵とお話で読んでいて心が和みます。

不思議で柔らかくて優しいお話が詰まっています。同人誌の再録とのことですので、四宮先生の原点が楽しめます。

作者買い。ほのぼのした絵柄と物語が好きな作家さんなんだけど、本書は同人時代のものだからか、話がわかりにくかったり、キャラが似ていて混同したり。