レビュー一覧

あくまで個人の感想です。主人公はきらいじゃないけど、なんか好きじゃないなって感じてしまった。まわりの人の大変さの方が気になってしまったからかも。主人公が食事の計画（？）を立てても、個人ごとのそれを手間をかけて作るのは調理担当の人たちで、人員の少なさ、スケジュールのタイトさ、個人ごとに細かい指示のある療養食（？）を作る大変さ、間違えたら命にかかわる（嚥下障害やアレルギーなどある病院食）責任の重さ･･･。それなのに、主人公の、がんばってます！　みたいなまっすぐさだけを単純に共感して気持ちよくはなれなかった。調理担当の責任者のひとの不満とやりがいへの着地みたいな一話ありましたが、都合よくまとめた感じに感じてしまって、スッキリしなかった。けっきょく、一度すぐ読んで返却しました。主人公の職種や、そこでどんなことがされているのか、患者さんも含め（お話だけど）知りたい、どんな世界だろう？　って思って読んだので、期待はずれだったことが残念です。

チーム医療なめてるのか、それとも偏った取材だけしたのか。私も長期入院で苦しみましたが、この漫画で管理栄養士さんがしている仕事はほぼ看護師さんと作業療法士さんの仕事でした。毎日の声かけにくわわる指導、私の好みを直接聞いて管理栄養士さんに進言してくれるのは看護師さん。「○さん、これが好きなんですって。ご配慮いただけますか？」と言ってくださっても管理栄養士さんは「すでに考えられた献立を提供してます」って私の目の前でばっさり切り捨て…かと思いきや、看護師さんが栄養（あの人たちも学生時代に栄養について勉強されてるらしいですね）評価、カロリー評価の計算をして説得してくださいました。こんな経験もあるだけに、この漫画の管理栄養士↑がさつ看護師↓どうみても管理栄養士の方が患者の心のケアしてるって描写には「えっ」と思います。あの看護師さんたちはこの漫画みたら寂しく思うんだろうなあ。

話としては上手くまとまってますが、栄養の情報が古いですね。リアリティーに掛けるのは漫画なので当たり前だと思いますが、現役の栄養士からするともう少し下調べをして欲しかったな…と残念です

病院栄養士してたけど、こんな病院ありえない。医療ものは経験した人でないとリアリティがない。ただ単純に嫌いと思った。総合病院なら尚更ウソくさすぎて、これをマンガとして発行する事に疑問。

食に関するものにはとても興味があったので一巻読みました。テーマが社会的にとても大切なものであるので、舞台である医療の現場のリアルさも大切にして頂きたいです。病棟の中を常に走り回るなんてあり得ません。また、患者さんへの言葉遣い等も不快に感じられました。『明るいドジながんばりナース』的な設定の漫画であれば楽しく読めるのかもしれませんが、シリアスでもコメディーの中にホロリと来るなんて感じでもなく中途半端です。二巻以降に手が出ませんでした。

今年、某番組で、このお話のようなかたを特集していました。漫画だからリアルにはかけますが、食事療法のさらに進んだかんじを受けました。私の祖母が癌で余命わずかな時も、好きな食事を食べられました。食事から元気につなげようという方法はもっと広まっていいと思います。

面白い、と言えば面白かったけど、病院勤務でこんなにテンション高い人がいたら、嫌かなぁ。リアルの病院では、もっと淡々と物事が進むし、患者さんに自分の手料理を自宅で振る舞うのは不自然。単なる読み物としてなら、読めます。

ちょっと評価が低いようですが、ワタシ的にはとてもいい作品です。麦子のがんばってる姿がいいなって思います。それに絡まる入院患者さんの人生模様が時に涙を誘います。今身内に入院患者がいるだけにこんな管理栄養士さんいればいいのになって思います。

うーーーん、現実的にありえない。この漫画で管理栄養士に憧れて、実際仕事ついたら漫画とは全然違ってガッカリ、なんていう人が現れないといいけど。あんかけの茶碗蒸しなんてすぐにパッと作れるもんじゃないし(笑)

健康や食について知ったり考えたりするきっかけをくれる作品でした。ただ、どうも面白くない…