レビュー一覧

キツいです。さすがARUKU先生。心に突き刺さった。

年に一度か二度のARUKU先生の新刊、心の拠り所としています。薄幸な主人公の存在のように、ある日ふっとARUKU先生の作品が途絶えてしまわないかといつも心配で、今年も読めてほっとしました。そして先生の知的語彙力！今回は「傲岸不遜」を初めて知りました。これからは、「傲慢」と思ってた人達は正しくは「傲岸」だったんだ、と思うたびに、この作品を思い出し、心を慰めて過ごせそうです。それから、「人の道に悖る」・・・だったんですね。ずっと「人の道にも劣る」だと思っていました（汗）ありがとうございました。明け方の時計のデジタル表示が、自分の誕生日でしたが、そこまでの没入感がすごくて、当然でしょうとすら感じてしまいました。先生の凄さは、みんなのために描いたものが、まるで自分一人のために描いたように思わせることですね。（作中の編集長の言葉と逆で。）　とんだ人たらしです、先生の作品のイケメンのごとく。

作者買い。今回はどんでん返しみたいな展開はなくて、ただひたすら、受けを攻めが好きな話です。それにしても、女性キャラが嫌な奴が多すぎる。

とにかく、無条件で作者買いです。キラキラ王子の無邪気な言葉の刃。悪意が無いのが余計に刺さります。もう、鍵原くんとこに行っちゃえばよかったのに。鍵原くんのお話を続きで見たいです。

独特なストーリーや絵の作家さんで私はあまり得意では無かったことを前提として。他サイトで評価が高かったのでちょっと期待したのですがやはり苦手でした。攻めは重大な謝罪中なのに顔が笑ってるように見えるし言動も意味不明だし、受けは流され過ぎてて苦しんだ２０年はなんだったのか。そしてどの女もクソ。後半で色々なことは判明（解決）されるんだけど、前半で苦手だなと思ってしまったのが最後まで引っ張ってしまいました。

ARUKU先生の作品は「嫌い、大嫌い、愛してる。」に続き2作目でした。嫌い…の時もそうでしたが、受けの不憫加減が尋常ではなく話の途中でじわりじわりと涙が出そうになりました。受けちゃん早く幸せになって！と祈る気持ちで最後まで読み続けました。読んで良かったです。

作者様買いです。冒頭は天花寺(攻め)の態度が許せないんですが、二人の心情が丁寧に描かれていきます。過去の失敗を省みることはあっても、本人に償おうとする人は、果たしてどのくらいいるでしょうか。ARUKU先生の作品はいつも世の中の悪意と、それに抗う人の心の優しさ、美しさを感じます。すれ違い、嫉妬、BLの醍醐味ももちろん含まれており、読んだ後幸せな気持ちになりました。

読みながら自然と涙が出てることに気づく。作者さんの世界観が好きです。

さすがのARUKU先生、最後まで全く気が抜けない不穏な空気は読む前から覚悟してましたけど案の定です。でもこれがクセになる。ARUKU先生にしか描けない世界観をまた堪能してしまいました。

無料サンプルでは、劇場のような人物の動きに戸惑いましたが、レビューをみて購入して良かった！ぎこちない動きの人たちでしたが、それが余計にギシギシ言う心の動きを伝えてくれて良い作品でした。