レビュー一覧

サンプルで「面白いな」と思ったらレンタルして間違いありません！すごく面白かった。専門的なダンスのことはよく分かりませんが、やりたいことも目標も夢も見つからなかった主人公が、ダンスに出会って、どんどん輝き出すところがたまりません。脇役キャラだった子がステージに立ち、まばゆいスポットライトを浴びていきます。これからどうなるのか楽しみですが、ズルズル引き伸ばすような展開にならないといいな。さくっとすっきり、すがすがしく結末を迎えてほしい作品です。

面白い展開や構成が組まれていて確かにエンタメなのですが曽田正人の「昴」に表現がソックリです。ペンタッチから汗の描き方、決まった時の人物の表情見せ場の構図の効かせ方まで全て巧妙なコピーのようで表面上で面白いんだろうなと眺めながら「こういう事してもいいんだ」としらけた気持ちになりました。だから四巻迄で手が止まりました。芸事物マンガのルールが完全に網羅されています「スワン」「昴」「カベタ」やその他・・・描き尽されたセオリーの土台で何の生みの苦悩もなく描かれたように感じます読み終わった時に胸を打つセリフが思い出せませんでした。絵はとても上手い。内容も好感が持ててとっても良い子。エンタメである事は確かですが、主人公の努力がまるで胸を打ちません。どこかで見た「努力」の表現です。「モノマネ」の苦悩が描けるなら一皮剥ける作品になるかもしれません。

次々とページを進める手が止められませんでした！なによりダンスの表現に引き込まれ目を奪われます。なんてカッコイイのだろう。身体のしなり、呼吸、表現、汗、すべてが色っぽくも爽やかで、読んでいてどきどきしました。男女ともどもそれぞれのダンスの色っぽさがあって本当に素敵です。キャラクターがそれぞれいい味を出している！ぐっとこらえる表情、感情を揺さぶられる瞳、勝負の笑み、とても魅力的でした。これから主人公がどのように成長していくのか、他者と関わっていくのか、楽しみでなりません。

内容としては面白いと思います。しかし、他の方も書かれていて驚いたのですが、行動、キャラクター達の性格、主人公の伸び方などはどう見てもダンス版はじめの一歩。絵柄や画面の流れ、表情などは昴などを彷彿とさせます。とても画力があり綺麗に描かれる方なのでそこからまた違う展開や絵が増えてきて欲しいなと思いました。今出ている所まで全巻読ませていただきましたが後半になると少し勢いが落ちたかな？という印象を受けます。今は主人公の充填期間なのかな？という期待をこめて３にさせていただきます。

めっちゃくちゃ面白いですね。ダンスの絵がもっと上手かったら嬉しいけど、踊っていない時の絵は綺麗だし、何しろ話が面白いですね。キャラは全員、悪人（？）を含めてもみんな好きになりやすい人ばかりだし。スポーツ系の漫画のように面白いけど、あんまりシリアスじゃないところがいっそういいです。続きが楽しみ。このシリーズやすくはないけど、無期限でかりて正解でした。

サンプルを読んでみたら面白く、こちらでレンタルは勿論、本まで揃えてしまいました。主人公がいかにもヘタレ系の王道な性格だけど、ダンスに対しては真剣。ダンスの何が多々良を惹きつけたのかはイマイチ伝わりづらいけど、一生懸命に競技に取り組む姿は見ていて応援したくなる。また、主人公によくある特異な取り組み方も、読んでいてそれで大丈夫なの？どうなるの？とワクワクします。そう、主人公の多々良は、どこか心配しつつも応援したくなるようなキャラで、きっとそれにイライラせずに読めたらハマると思います。脇役もみんなオーラがあってそれぞれ個性的で、パートナーがライバルのような立ち位置なのが個人的に面白いと思いました。

躍動感、リアルさ、少年漫画特有の熱さ。社交ダンスという競技で、こんな気持ちにさせられることは思っていませんでした。面白いです。

社交ダンス漫画、なんて言うと詳しくない大多数の人は何かお花畑な話？と勘違いしそうですが、これは違います。ガチでスポーツ！例えるならボクシング漫画の名作「はじめの一歩」の競技ダンス版といったところでしょうか。仙谷は鷹村、赤城賀寿は千堂を連想させます。しかしボクシングと違ってダンスはパートナーが必須で、その辺りが「一歩」とは大きな違い。加えてあちらでいう憧れの存在にしてライバル、宮田に相当するのが女の子の雫ちゃんというのが更に良いです。多々良から見て彼女がただの可愛い女の子というお話ならローティーン向けのキラキラ漫画ですが、これはボーイミーツガールがテーマではないでしょう。あまり知られていない競技ダンスの魅力を初心者レベルだった主人公の目線で描いていた段階がそろそろ終わり、最新巻辺りでようやく上の世界を垣間見るレベルまで上達したところで、パートナーありきの競技での、必ず乗り越えなくてはならない壁にぶち当たります。乗り越えた先の世界が今から楽しみで仕方ありまん。

私にとってこれはどうしても少年漫画であって、ダンス漫画じゃないかな。ダンスシーンが美しくない。少年漫画としてはそれでも良いけれど、ダンス漫画としてはやはりダンスシーンの美しさが不可欠だと思う。スポ根っぽいのもいまいちハマれない。あと絵が昴の曽田正人に似ている気が。あれもバレエシーンはあんまりでしたが。

ダンス漫画はいくつもありますが、多くは女性が主役。（「10Dance」はまた特別ですが…）こうして少年がリーダーとしてダンスに取り組んでいくというのは新鮮で、新しいタイプのスポ根！ダンスシーンもとても躍動感があって、読み応えのある作品です。