レビュー一覧

泣きながら、笑いながら読みました。息子は自閉症スペクトラムのグレーゾーンです。母親の私も、父親の主人も検査こそしていないですが、恐らくアスペルガーの要素を持っています。主人公のパパの幼い頃の記憶は私の息子に、育児の苦労や楽しさは私に重なる部分がありました。不安や焦り、喜びや幸福感が一話一話詳細に描かれていて、育児中の人にも、身近に発達障害いてその内情を理解する手助けにもなる一冊だと思います。

読んでいてちょっとしんどくなってきてしまった。自分ならとてもじゃないけど付き合えない。一緒にいるのは苦痛だと思いました。奥さんすごい、というか理解できない。よく恋愛対象としてみて、その上人生の伴侶として愛せるな、と思う。発達障害の方には大変失礼だけれども、それなりにやっていくには裏だけでも表だけでもなく裏表、本音と建前があって、円滑に人間関係が運ぶことが圧倒的に多いと思っているので、裏表のない性格の人というのは良い意味で使われる言葉だけれど、とても付き合いにくいし、自分に余裕がないと受け入れがたい相手だと思ってしまいます。奥さん余裕あるなぁ。１巻の公園で出会ったママさんの一人ではないけれど、これで顔が不細工でも奥さんはその中身を見て愛するようになったかな、って。意地悪ですけど、正直そう思いました。器が小さくて余裕のない自分を普通で当然で気にもしていなかったのに、そんな自分が見えてしまって勝手に自己嫌悪になるので、無料分で十分でした。

タイトルを見てなんだろう？と思って１巻読んでみました。これすごくよくわかります。私は前職で発達障がい（本人は自覚なし）の若い男の子の指導をしたことがあって、最初は、この本みたいに無表情だし人の話聞かないし、メモとらないし…って思ってて。１年しか関わらなかったんですけど、逆にすごく自分が勉強させてもらったことを思い出しました。子育て編だけじゃなくて社会編とかも作って欲しいです。

一巻は良かったのに、プロチチがバイト始めてから展開がおかしくなりました。バイト先の話ばかりを掘り下げて描き過ぎて、太郎ちゃんがいつの間にか〇〇できるようになってる図がサラッと背景に描かれてたりして、太郎ちゃんの成長がかなりサブ的な扱いに。二巻以降は「プロチチ」ではなく、ただの「イクメンフリーター」です。

すごくいい本だと思う。障害の有無や診断されてるされてないは置いといて、生きづらさを抱えてる人って結構居ると思う。この漫画の主人公は、社会での生きづらさをガッチリ抱えた人間。人から嫌われたり、場に適応できなかったりする。そんな彼が、子育て専業主夫としてデビュー、奮闘していく。子育てあるあるやノウハウも参考になる（さすが逢坂みえこ）し、身近に受け入れてくれる人が居るだけで少し生きやすくなるとか、場面場面での対処法を学んでいくことで行動範囲が広がるとか、希望も描かれて、読後感がいい。最初の方だけ読んでつらくなったという人、ぜひ最後まで読んでみてください。印象変わると思います。

相手の人格を否定するのは感情的に簡単なこと。もって生まれたものをいろんな人がいるのが当たり前だと思わせてくれる良作品でした。

単なる手前勝手を美談に仕立てた、非常に不快なマンガです。

実際に本人が気付いていないだけで、発達障害の方は多いんですよね。しかも、この旦那さんは勉強は出来るタイプなので、逆にタチが悪い気がします。無料分は最後まで読みましたが、読んでいて疲れました。奥さん、よく耐えれるなぁ。

私はアスペルガー（ワーママです）なのですが、非常に非常に不快でした。アスペルガーの欠点をわかりやすく書いているのでしょうけれど、アスペルガーを持っているが故の人間関係に配慮しすぎて二次障害を起こして苦しむ面が書かれていなくて、奥さんの懐の深さだけで解決されているのがどうもいただけない。どなたかのレビューにありましたが、発達なら遺伝もありますからその面も触れて欲しかったです。なんとなく、テーマ絞りきれず拡散した印象が否めません。

育児漫画でここまで共感したのは無かったかも。2巻が楽しみです。