レビュー一覧

井戸ぎほうさん好きです。攻めや受けがお互いに、自分の気持ちとか、相手の気持ちとかから逃げずに考えます。ライトに明るく進むのに、相手がこんな気持ちだったんだ、と分かって泣いたり、気持ちに気付いてくれない相手に感極まって泣いたりするけど、そんなシーンで胸がぎゅっと苦しくなります。今風でスマートかつライトなのに、私には文学作品の様な後読感を与えてくれる作品でした。 リクエストしてますが“夜はともだち”入れて下さい。

こちらの作家さん大好きなので、入荷に飛びつきましたが、あえて評価3にしました。以下ネタバレ少しあります。理由は個人的にNGであるクスリが出てきたこと。これによって天真爛漫な愛されおバカキャラが本当のバカに見えてしまいました。魅力的なキャラだけに悲しい…裏社会の人も顔を出しますが、この人たちの関係もいまいち消化不良。前作よりほのぼの、切ない恋愛ながらダークな面もあるなと。ただ、BLは本番よりキスシーンがエロいと思っているのですがこの方のそれは秀逸です。シンプルな絵ながら釘づけになります。

ヤンチャで人懐こいケイマと、感情を表に出さないナオ、よくありそうな設定なのに、なんだかすごく新鮮に読めました。受けのケイマの幼いあどけさと、攻めのナオのふとみせる切ない表情が対象的で、思春期独特の雰囲気が作品に漂っていてすごく良かった。不道徳的な行いが淡々と描かれていますが、それもケイマの幼さの象徴なのでしょうか。中盤から終盤にかけて、ケイマがやっとナオの気持ちに気付く時のセリフやナオの涙にグッときました。大きな起承転結はないけど、じんわりと心に響く作品、読んで良かったです。

初読み作家さん。サンプルで線の細さとか絵が独特だなぁ~と思いつつ、メイド服で致しているシーンでエロを期待して購入w読んで「ええ~！！？」あらすじの「俺もラリってる」ってマジかい！！…これは地雷だったかなーと早くも後悔。裏社会の方が軽く接触してきますが、なおがマトモな常識人でしっかり断ります。その後はたんたんと二人の世界。裏社会の方は結局なんの目的で近づいたの~？とか明かされることなくフェードアウトします。「人付き合いが苦手ななお×社交的で好奇心旺盛なけいま」の二人の話です。大きな起伏なく淡々と、両思いになるまで＋その後が描かれていますが、作者さんの味でしょうか、表現が独特で分かりづらい。1度ではどういう話だったかよく分からず、２度読んで理解しました。対照的な性格の二人ですが、どっちが優位とかなく共依存のように感じました。受け攻めともに良く泣きます。可愛いくてハッピーエンドなお話のはずが、どことなく読後がもの悲しく切ない気持ちがした。本当に独特な味のある作者さんです。私的には好きですね、けいまの目がめっちゃ猫目でツボりました(笑) エッチはありますがエロ目的で借りる作品ではなかったw

夜はともだちを読んで井戸ぎほうさんの雰囲気や描写が好きになり購入。けいま君が天然な小悪魔なんですが、クスリに手を出したり、ヤーさん系の人と関わる描写はいらないかなぁ。なおが危なくなる前に止めてくれるので、ひと安心しましたが、けいま君がちょっと頭の足りない子のようでハラハラします。あと井戸さんの作品はなんかエロい(笑)　エロ描写がもっと露骨な作品よりも、そこはかとなく漂う雰囲気がエロい。星4つなのは、クスリの描写が受けつけなかったので････個人的には夜はともだちの方が好みでした。でも、面白かったです！！

「夜はともだち」「やさしくおしえて」に続いて購入。これはまた違った設定で明るいようで暗い、暗いようで明るいお話です。金髪？が攻めで、黒髪が受けなんですが、このお話は受けのバカさに救われていると思います。受けがこういう性格でなければただの暗いお話で終わっていますね。この作者は、受け攻めの性格を正反対で描くのが好きなんでしょうね。そう考えると他の2作も殆ど同じ人物設定です。これらの3作の中では、可もなく不可もなくといった内容でした。前2作が私には面白すぎました。特に「夜はともだち」！それと比べると面白くないです。48時間があればそれで良かった、という程度です。

大好きな作家さんですが、本作は唯一クスリがダメで。もうそこだけが受け入れられずなかなか読み返せない。とても残念。けいまがただの普通のアホっ子だったら５なんですけど。けいまの気持ちがなおに追いつき、感極まって言葉にできないなおの気持ちがわかってしまった、クライマックスはさすが作者様だと思います。全部をセリフやモノローグに表さない作風がダメな方はダメかもしれませんが、心理描写は素晴らしい作家さんです。

この方の描かれる薄暗さと抑えた感傷がたまらなく好きです。どこか見てて不安になるけいま君(受け)に、なお君(攻め)はそれでも惹かれます。そこに共感できるかどうかで、読み味が変わるんだろうなあと思いました。理解しあおうとして、おとなになる男の子たちを見たい方はぜひ。

私の中で勝手にBL上級編に位置付けている、井戸ぎほうさんの作品。今回の作品も一読しただけではわからない登場人物の心情の複雑さがありました。「幼い」という一言では片付けられない登場人物たちの危なっかしさや、裏社会との接触もあって、少し間違えば闇に転がり落ちかねない主人公たちにハラハラドキドキしながらページをめくっていました。作品としては良作だと思うのですが、何度も読むにはエネルギーがいるなぁと思ったのと（決して悪いことではないのですが…）、私の好みの問題で☆は控えめです。

おもしろくないわけじゃないんですけど、ちょっとわかりづらく、何回か読まないと理解しにくい感じでした。誰とでも仲良くなれるおバカで明るい受けは好きなんですけど、ちょっと高校生にしては何考えてるかわからないし、攻めも受けの事すごく好きそうだけど、それがわかりづらいし、クスリとか裏社会の人が出てくるけど、これなんで出てきたのかよくわからなかったし、出てきたことでどー2人に関係するのかわかりにくいし、てわかりにくいことばかりですが（笑）