レビュー一覧

バラ売りで読んでいたので、本編ではなく書き下ろし目的で48時間レンタル。嫌いじゃない、寧ろ好きだけど内容は薄いので書き下ろしに300円払うのは高い。書き下ろし箇所、無期限100円だったら星四つだった。本編自体は、個人的に前作より好きでした。ただ、攻めに少しイラついた。谷(攻め)は谷で、片思いの相手がいたとしても、お話自体は受け目線で進むので、結果的に「谷に都合よすぎ」というイメージが若干残ってしまう。高校時代の総悟(受け)への対処が酷い仕打ちの様に感じられるのも受け目線な展開だからであって、谷が特別悪いわけじゃない。コミュ障なのに頑張って勇気出した総悟に肩入れしてしまうんだろうな。

バラ売りの１巻を無料で読み、なかなか面白かったのでレンタル。しかしながら、全編読み終わった後は「う〜ん、悪くはないんだけど…」という印象に（辛口ごめんなさい）。詳しくは書きませんが、単行本まるまる１冊かけるほどドラマティカルなストーリーではないかな…と。良く言えば現実的？　リアルな恋愛って、そうそうドラマティックな展開が起こるわけじゃないですもんね。それをマンガにした、みたいな。当初高校生だった二人が大人になって再会し、その間に攻の心境に何らかの変化があったようなんですが、それについては全く描かれていないのでこういった感想になってしまうのかもしれません。シリーズものとのことで、「それでも恋する迷探偵」を読めばまた違った面が見えてくるのかも？　気が向いたら読んでみようと思いますが、現時点では48ｈで充分という感じです。

好き嫌いがありそうな絵柄ですが、とにかく受けが健気で可愛い！攻めも優しい攻めなので、二人のもどかしさにはキュンキュンしました。また凝っているのが、１話１話の題名に使われている植物が、これまたそのお話の中でうまい具合にエッセンスになっています。綺麗なオルゴールのような、宝物にしてしまいたいようなそんな二人の青春であり童話です。受けのいじらしさがたまらない。

コミュ障総悟の世界に初めて入ってきた人、谷。するっと自然に入り込んで来た谷によって総悟の世界がぐるんぐるん廻り出す感じにドキドキしたり一緒に切なくなったり。ほんとやられたなぁ。10年たっても総悟の世界が廻り出すきっかけは谷なのね。一途とも違う、何というかその10年に色がない感じ。初めてが全部谷で嬉しいという総悟。いつか谷と、なんていう思いは無いまんま自然とそうなってしまったような総悟が愛おしい。で、谷サイド。それでも恋する…ではこんなにも瞬を思っていたなんて分からなかった。どうやって気持ちに折り合いを付けたのか。変わってないように見えるか？と、総悟に問うた谷。気になる！あんたの10年に何があった？確実に総悟が谷の世界にいた痕跡はあるのだけれど。皆さんおっしゃる通り谷目線欲しい。そこだけ足りないんだけど、すごく良かった。大好きなお話。

「それでも恋する迷探偵」の主カプ受け瞬の幼馴染の谷のお話。こんなに切ない想いをずーっと抱えてきていた人だったんだ・・・泣きそう。今作受けの川野君も切ない想いをしていたけれど、10年越しの想いが叶って良かった。谷と瞬で幸せになって欲しかったけれど、前作で瞬が後輩探偵と幸せになっているから致し方ない・・・もう一度前作を読み返したら素直に瞬達を祝福できないかも〜それくらい谷が切なかった。

受けの性格の良さに☆5です。ほんとは☆4にしたかったです…。切ないです…。攻めの好きな人が嫌すぎて。あーゆー人を振り回すタイプ苦手です。それに振り回されて、断ち切れない攻めにも良い印象を抱けなかったです…。でも受けの子がほんとにいい子で…！心が癒されました。この受けの子が幸せならそれでいいです！！

総悟の片思いがめちゃくちゃ健気で、可愛そうで良い！！ただ、目線がずっと総悟なので、谷の気持ちが、ほぼ分からないのが残念で、せめて、再会してからの谷の気持ちと言うか、谷の10年の変化の話を1話入れてくれたらと思いました。でも「それでも〜」に比べてBL的ドキドキやキュンキュンも多いのも良かったですし、やっぱり作者さんの独特な絵と雰囲気が大好きだな〜と思いました。

個性的かつ魅力的な絵ですね。面白かったです。面白かったんですけど、読んでいて急に10年後に飛んでしまいビックリ。これ、10年後にする意味あったのかなあ…。攻めの気持ちも10年経ったら変わっていて、私はその変化に何があったのか読みたかったので、「何故だか分からないけど、10年経ったらめでたしめでたし」の終わり方にちょっと不満でした。

忘れかけていた青春時代の甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれる作品です。10年後再会してからの展開がちょっとあっさりかなと思いますが、1シーン1シーンの人物心理描写が丁寧なので十分読みごたえがあります。絵の好みはわかれるでしょうが、このタッチだからこそ各キャラ(とくに谷(攻め)の魅力が引き立っていると思います。

あ〜、もう、キュンキュンしちゃいます〜。純愛ですね、おたがいに。でも、谷とソウゴ君がハピエンで良かった〜。