ののさんのレビューリスト　

☆4.5。不眠と添い寝BL。作者様の作品は疲れた人を揺さぶって全力で癒しに来るようなところがあって、まずそこにハマってしまう。眠りもテーマになることが多いですね。おとぎ話の中に入り込むような感覚は、「化け猫〜」「See you later〜」やご本人のその他の作品と共通していて、その唯一無二の世界観に星を捧げます。ストーリーは普通でありながら作品としてはやはり非凡で、作者様お好きな方は満足感あるのではないかな。

作家買い。元警官私立探偵と元警部補でヤクザという組み合わせ。今後のことはもちろん、過去にどんなことが…？という部分も詳しく知りたいけれど、まぁとにかく可愛い！いつもながら可愛くて色っぽい。熱烈に恋する男にフラフラっと絆されていくこのスタイルがツボ。ほのぼのしたラブコメでテンポよく読み進められ、時々パンチのあるシーンが来る塩梅が絶妙。

作家買い。いつもとだいぶ違うテイストにびっくり。エロ…もそうですが、コメディじゃないですか！内容的にはビッチに流されめでたしめでたし、で楽しくていい。けどちょっとノリは私はあまり合わなかったかな。笑えるところまではいかなかったけれども、可愛くて楽しめました。

前作がとてもよかったので読んでみました。ミステリアスな序盤に前作をイメージしワクワクしましたが、最終的にはそこまでミステリアスなわけではなく。不幸を背負い込んだような受けが因縁の元同級生と新しい彼氏との関係の中で救われていく…。のですが、思ったよりはあっさり解決してしまったかな。ドロドロの感情を深掘りして二冊くらいで読みたかった気もします。特に古いほうの縁。潮吹きはすごい。あと一人称が私なのもドキッとしました。

作家買い。舌ピの攻めが内面的にもめっちゃイケメンで満足。受けは不器用にガツガツしてて可愛い。両者の想いにキュンとしてしまった。内容的にはいつも通りの感じであっさり。この方の作品はいつも絵を楽しんでいるのですが、ちょっと変わったかな？という気も。

☆3.5。作家買い。お久しぶりの新刊待ってました。トラウマ持ちで恋に憶病な先輩が、グイグイ来る後輩に絆されてしまう。オーソドックスな年下攻めと言えるかな。お仕事BLというほどではないかもしれませんが、仕事面もわりと描かれているような気はします。ただ、何だろうなぁ、あまりにも普通でグッとくるものがなかった。個人的には「恋と粗相」が断トツ。ああいう静かに深く潜む熱のようなものが次第になくなってきているのが残念。流行りじゃないのかわかりませんが、ちょっと寂しいな〜。

☆4.5。セフレが本気になる系のよくある話ではあるものの、気持ちの変化がとても読みごたえあり。日乃さんの作品ってどこかには必ずそういう部分があって好き。これまで当たり前と思って自分がしてきたことのしっぺ返しをそれぞれの形で受けることになるわけで、自分では気づけないことがあるってことをしみじみ感じさせる。それから描き下ろし、さらにおまけ、内容が濃くてびっくり。これはすごくよかった。あと長髪眼鏡舌ピでいろいろなめくさってて人に興味のない長峰が好き。

おぉ。里つばめさんと言えばスーツ＆社会人のイメージなので、久々に（ですよね？）学生ものが読めて新鮮。派手な展開や超個性的なキャラクターもなし。でも一冊の中に多くの人のいろんな感情が込められていて、そこが満足感につながっているかも。特にメインの恋愛感情は、肌から伝わるざわざわも感じられてよかったなぁ。黒崎の触れ方が終始優しいのがわかる。そっと抱き合う心地よさに目が奪われました。

「赫」の字のとおり、明るく激しく燃えるような男たちの話にワクワクが止まらない。歴史BLといっても奈良時代って珍しいのかな。あまり読んだことがない気がするし、すんなり入ってこない部分や単純な羅列に感じる部分もあるにはあるものの、それは単に一側面。大きい感情の渦とダイナミックな展開、そして坂上田村麻呂をはじめとする多くの登場人物の魅力にグイグイ惹きつけられ読まされます。第1巻は壮大な世界観の序章に過ぎないのかな？もちろん、と言っていいのかわかりませんが、今のところ普通のBL要素は全くなく、一般作やブロマンスっぽい雰囲気。まだまだ続きそうです。

『体で払って済まない話』から森本登場。いやー相変わらず胡散臭くて悪い人の色気がたまんないです〜。そして「抱き合いっこラブ」の展開が最高…。抱かれるときもそんななのか！もうほんと新たな顔がどれもワクワク。いろいろと意外性が楽しめるシリーズですね。とはいえ出る人出る人みんなクセつよで悪そうなところは相変わらず。一貫してる。